|
一般社団法人日本ベアリング工業会は、経済のグローバル化の進展とともに、欧米などの業界との間で国際的な協力、連携を進めています。
欧米との連携
1993年11月にアメリカのフロリダ州キーラーゴにおいて、日米欧三極のベアリング業界首脳が初めて一同に会し、第1回の首脳会合が開催されました。同会議は7回にわたり開催され、環境問題、統計等の三極共通の関心事項について議論が行われました。
|
(日米欧三極業界首脳会合)
・1993年11月 第1回首脳会合(キーラーゴ)
・1999年 3月 第2回首脳会合(京都)
・2000年 3月 第3回首脳会合(パリ)
・2001年 5月 第4回首脳会合(ワシントン)
・2002年 4月 第5回首脳会合(東京)
・2004年 5月 第6回首脳会合(ローマ)
・2005年 9月 第7回首脳会合(サンフランシスコ)
2005年9月にアメリカのサンフランシスコで開催された第7回首脳会合にて、ベアリング産業の共通の課題に対して、関連法規に従いつつ効率的に対処することを目的に「世界ベアリング協会(World Bearing Association)」の設立の提案がなされました。その後、設立に向けての準備会合を経て、2006年9月に日本の京都においてWBA設立総会が開催されました。
WBA京都設立総会の概要はをご覧ください
|
WBA京都設立総会
|
(これまでのWBA総会)
・2006年 9月 WBA京都設立総会
・2007年 9月 WBAミュンヘン総会
・2008年 9月 WBAシカゴ総会
・2009年 9月 WBA東京総会
・2010年 9月 WBAウィンザー総会
・2014年 9月 WBAフランクフルト総会
・2015年 9月 WBAシカゴ総会
・2016年 9月 WBAシカゴ総会
・2017年 9月 WBA東京総会
・2018年 9月 WBA東京総会
・2019年 9月 WBAヨーテボリ総会
・2020年 コロナ禍により延期
・2021年 9月 WBAオンライン総会
・2022年 9月 WBAオンライン総会
・2023年 9月 WBAシカゴ総会
・2024年 9月 WBAオンライン総会
WBAは、2008年5月にベアリング産業の重要性や地球環境に優しい製品であることをアピールするための一般啓発用パンフレットを発行しました。
このパンフレットの日本語版はをご覧下さい。
|
トップへ |
|
不正商品(偽造品)対策 |
|
昨今、偽ブランド品や偽造ベアリングが、世界各地の市場に流通し、問題となっています。
こうした不正商品は、知的財産権を侵害するものであることは言うまでもないことですが、品質にも問題があるケースが多いため、これらを使用した自動車や電気製品などは早期破損に繋がる可能性が高く、消費者や工場での作業者などの身体を危険にさらすことになりかねません。
そこで当工業会では、2000年11月末から不正商品の生産拠点のひとつとされる中国へ、対策ミッションを派遣しています。現地では政府機関に対して、偽造ベアリングの身体、生命への危険性を訴えながら、その製造・販売・輸出の取締り強化の要請を行っています。
中国へのミッション派遣は、2009年から世界ベアリング協会(WBA)に引き継がれ、毎年1〜3回訪中ミッションの派遣を継続し、中国法執行当局との円滑な関係を維持発展させています。
この他、アセアン諸国へも対策ミッションを派遣し、不正商品対策の活動を行っています。
WBAでの不正商品対策については、詳しくはこちらご覧ください。
|
トップへ |
|
地球環境問題への対応 |
地球環境問題が世界的な課題として重要視される中で、その重要性に鑑み本問題に対する取組みを積極的に行っています。
1998年に経団連の環境自主行動計画に参画し、地球温暖化対策や産業廃棄物対策などについて、それぞれ目標を策定し、毎年そのフォローアップを行っています。
地球温暖化対策については、1998年11月にCO2削減の目標として「2008年度から2012年度(当初2010年度目標)の二酸化炭素排出原単位の平均値を1997年度比13%削減に努める」を設定し目標年度において、17.5%減となり、目標を達成することができました。
2014年3月、「低炭素社会実行計画」という新たなスキームにおいて、2020年度の目標として「2020年度のCO2排出原単位を1997年度比23%削減に努める。」を設定し、さらに2015年5月には2020年度以降の低炭素社会実行計画(のちのカーボンニュートラル行動計画)において2030年度の目標として「2030年度のCO2排出原単位を1997年度比28%削減に努める。」を策定しました。
目標年度の2020年度において、目標の23%削減に対し24.7%減となり、目標を達成することができました。
その後、2021年10月に閣議決定された「地球温暖化対策計画」を踏まえ、2022年11月には、「2050年カーボンニュートラルに向けた基本方針」を策定し、将来像・目指す姿を実現するための道筋やマイルストーンとして、上記2030年度の目標を見直し、「2030年度にベアリング製造(Scope1、2)におけるCO2排出量を2013年度比38%削減に努める」という目標を設定しました。
当工業会は、この新たな目標に向かって、CO2削減の努力を継続してまいります。
「2050年カーボンニュートラルに向けた基本方針」は をご覧下さい。
また、当工業会では、「ベアリングのCO2排出削減貢献レポート」、「低炭素製品・サービス等による他部門での貢献事例」を取りまとめるとともに、「ベアリングのCO2排出削減貢献定量化ガイドライン」を策定しました。
「ベアリングのCO2排出削減貢献レポート2023年9月(第2版)」はをご覧下さい。
「低炭素製品・サービス等による他部門での貢献事例」はをご覧下さい。
「ベアリングのCO2排出削減貢献定量化ガイドライン」は以下をご覧下さい。
ガイドライン「本文」はをご覧下さい。
ガイドライン「別冊」はをご覧下さい。
廃棄物対策については、当工業会の目標である「2015年度の廃棄物の再資源化率を95%以上とするよう努める。また、廃棄物の最終処分量を2000年度比90%減にするよう努める」に対し、目標を達成しました。現在は2016年度以降の取り組みとして、名称を「循環型社会形成自主行動計画」と変更し「2020年度の廃棄物の再資源化率を96%以上とするよう努める。また、2020年度の廃棄物の最終処分量を2000年度比91%以上削減するよう努める」という目標を掲げ、目標を達成しました。
現在は、「2030年度の廃プラスチックを含めた廃棄物の再資源化率を96%以上とするよう努める。また、2025年度の廃棄物の最終処分量を2000年度比92%以上削減するよう努める」とし、循環型社会形成に向けた活動を行っています。
以上のとおり、当工業会は、地球温暖化対策や産業廃棄物対策など環境問題に積極的に取り組んでいます。
|
トップへ |
|